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谷口

2022.9.2

様々な葛藤


いつもオリーブツリーペットセメタリーと寺カフェを気にかけて頂いてありがとうございます。

いつ書こうか悩んでいたのですが、今日は書こうと思います。

実はわたしの宝物の一人鈴蘭が病気になっています。4月の終わりの頃からです。

最初はちょっと変だなという所から始まりました。

夜一緒に寝ているのですが、一晩中寝ないで私の枕元で座っているのです。わたしは獣医師に嫌がられるほど心配性なのでまた嫌がられるかなと思いながら次の日病院に行くことにしました。ところがかかりつけの病院がゴールエンウイークでお休みだったので、こういう時に次に行っている病院に行きました。

検査の結果CRPが高いとのことで自己免疫疾患ではないかということになり、先生はステロイドを使うとおっしゃいました。

わたしはステロイドをできれば使いたくないなと思い、友人の所のわんちゃんが漢方でよくなっている事を思い出し、友人に漢方の医院を教えてもらいました。そして受診すると漢方薬を処方されました。フードに混ぜてあげてくださいと言われたのですが、少し量が多いなとは思いました。うちの鈴蘭はその時1,9,キロ。40グラムくらいのフードにいっぱいで混ぜると薬が半分以上占めるような量でした。案の定半分食べないうちにやめてしまいました。でも食べさせてくださいと言われていたのでスプンにすくって食べさせようとしました。そして直後から吐き始めました。すぐに漢方のお医者さんに連絡して再診したのですが、薬のせいで体が冷えてしまったのだろうと別の薬が出ました。血液検査をしようとされましたが血管が細いということで先生には血液が取れませんでした。それから水を飲んでも吐くので慌ててしまい、結局休みがあけたかかりつけの獣医さんの所に走りました。今までのいきさつを話すと、ステロイドを打った方がいいという事で3日間続けて打つことになりました。そして3日続けましたが一向に良くならず、4日目にはその獣医さんに手に負えないから大きい病院を紹介すると言われそのまま加古川の病院に向かいました。

そこで下された診断は急性腎不全。数値がありえないほどに上がっていました。命にかかわる数字だと。そのまま入院で3日間が山だと告げられました。

わたしが漢方を飲ませたから。

わたしがいろんな先生に診せたから。

わたしがこんな仕事をしているからばちがあたった。宝物であるペットちゃんの不幸でお金をもらっているから。

そこで、感じたことは忘れられません。ご供養させて頂く?供養なんていらない!死んでほしくない!世の中に獣医さんはいるけど愛する子が亡くなってから何してもらってもしょうがない!わたし、何してるんやろ。そのせいでこの子が死んでしまう。

一晩泣いてもどうしようもない。

わたしはうちに来て下さった方達に寄り添うつもりだったけど、自分とこの子が死にそうになったらこんなふうになって何が寄り添えてるもんか。

自分の存在意義は今も答えが出ていません。

皆様ちゃんと葬儀を出してお骨をしっかり拾ってあげている。わたしはできるだろうか。できない。わたしも死のう。

と思いました。情けなすぎます。

鈴蘭はがんばって3日を超え生きてくれました。鈴蘭と神様と病院の方々のおかげです。

今も慢性になって点滴に通わなければ生きていけませんし、いつまで生きていてくれるかわかりません。

でも今は生きていてくれています。

写真は1回目の退院の時の写真です。

わたしは今もこの仕事をしていていいのか、こんな悲しい自分では乗り越えられないような場面のそこにいる方々に何もできないし、できればこんな所に来たくなかった方達に何ができるかわかりません。

鈴蘭は注射も点滴も入院も黙って乗り越えています。本当に強いなと思います。偉いなと思います。

今言えることは生きている子も亡くなった子もみんな素晴らしい子ばっかりなんだと心の底から思います。

そんな偉い子たちのために、皆様の宝物たちのために何ができるか考えていこうと思います。

ですのでもう少し亡くなった子たちにできる事、生きている子たちにできること考えさせてください。

長々とお読みいただきありがとうございました。

谷口